春になると虫もわんさか湧いてくる。
我が家の庭によく見かける害虫たちは、アブラムシ、コガネムシ、チュウレンジバチ、ハモグリバエ、ナメクジ、アオムシ、カイガラムシなど
日々、植物を観察していてもいつの間にかアブラムシが大量に発生してしまう場合がある。やつらの繁殖力はなかなか侮れない。土の中で孵化したコガネムシの幼虫は芝生やバラの根を食い散らす憎いやつで、完全に駆除するのが難しい。これらの害虫をやっつけるには基本的にオルトラン粒剤を1ヶ月おきに撒く必要がある。オルトランは効き目がすぐに出ないことや、1メートル以上に伸びた植物に効かないので、別にスミチオン乳剤を1000倍に薄めて撒く。主に夜に活動するナメクジは、新芽を丸坊主にするほどの健啖家である。ナメクジにはオルトランとスミチオンは効果がないので、ナメクジカダンというナメクジ専用の殺虫剤を用いている。梅雨と晩秋の湿度が高い時期に撒いておけばほぼ全滅させることができる。野菜やハーブなどの植物には、トウガラシとニンニクとアルコールを原料に作った防虫剤を使用している。
虫のほかに細菌による病気も多い。特にバラ。春分から立冬までうどん粉病に黒点病の繰り返しである。予防薬を定期的に散布して、それでも発病したらすぐに治療薬を投入しないといけない。一つの薬をずっと使用すると病原菌に耐性がついてしまうので、予防薬と治療薬ともに数種類を用意している。予防薬にダコニール、オーソサイド、ベニカX、サンヨールで、治療薬にサプロール、サンヨールがある。予防薬はバラを中心に月3回でローテーションをまわしている。高温になると薬害が出やすいダコニールは主に春と秋に使用し、夏にはオーソサイドをダコニールの代わりにしている。
薬の散布は葉の表だけでなく裏にもかけるので、回転ノズル付きの噴霧器で下から7割と上から3割の割合で撒けばちょうど表裏均等に撒布できる。風があるとき撒いてしまうと皮膚に薬が付着するので、無風状態を確認し手袋を着用することも大事である。
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