トルコの西半分を10日間で一周してきたので、そのときの写真と雑記を載せておく。
9月8日(1日目)
泊:レガシーオットマンホテル(イスタンブール)
成田からのトルコ航空直行便は、約12時間でトルコ最大の都市イスタンブールへ行ける。東京とイスタンブールの時差は6時間で、東京がお昼12時ならイスタンブールは朝の6時である。トルコの通貨単位はリラとよばれ、1リラでちょうど50円の計算である。成田空港でも両替はできるが、レートが65と非常に悪い。現地の空港でまず必要最小限に両替をして、不足になったら市中の両替所で随時両替すれば事足りる。
ホテルのチェックインを済ましてすぐに荷物を部屋に放り込んで、さっそく夜のイスタンブール市街をうろつくことにした。目的地はあらかじめ決めていた。Kizilayにあるスターバックスだ。トルコのスターバックには独自メニューのトルココーヒーがあるときいていたので、前々からどんなものかと気になっていた。インドのスターバックスにはこういった独自メニューはなかったが、チャイがインドのスターバックスで発売されるようになったら、それだけでもう一回インドへ行く価値はある。
さて、やや脱線となるが、沢木耕太郎の深夜特急という小説に、チャイについて面白い考察をされている。チャイは、中国語の茶(cha<2声>)のことである。日本は、「チャ(cha)」で、インド、パキスタン、トルコではチャイ(chai)と頭文字cではじまる。ボスポラス海峡を越えて、ギリシャに入ったとたん茶はtsai、tee、te、teaなど頭文字tからはじまる単語に変化する。チャイ一つをとっても、トルコがアジアとヨーロッパの中間に位置していると納得できる。トルコはアジアなのかヨーロッパなのかという論争は尽きないが、世の中白でも黒でもないものの方がむしろ多いので、あえてはっきりさせることもないでしょう。
Kizilayのスターバックスで注文したのは、トルココーヒーではなくカプチーノでした。いつものくせで無意識にカプチーノをオーダーしてしまった。ちなみにトールサイズは6リラ(300円)と日本より80円安い。ホテルからの散歩ルートは、アンカラ通り~ジャーロウル坂~バーブアリ通り~ディワーン・ヨル通り~アーレムダール通り~ヒュダーヴェンディガル通りでした。ディワーン・ヨル通りが特に賑やかで、土産屋やレストランなどの店が軒を連ねている。通りの右手にライトアップされたブルーモスクもうかがうこともできる。ブルーモスクの手前にあるスルタンアフメット広場には、観光客や涼を求める市民で溢れかえっている。人と人で発生するこの熱気は、アジアのどこかの都市で感じたものと同じのようで、やはりここはヨーロッパではなくアジアなのかもしれない。
2日目につづく・・・
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