TEトンネルは設定しただけでは使い物にならない。
使いものにするためには、TEトンネルとは別の設定が必要。かっこよく言えば Forwarding Traffic Down Tunnelsってやつでつよ。
とりあえず4つの方法がある。CCIE candidateにとってもちろん全部覚えていることが当たり前とされている。
・Static routes
・Policy routing
・Autoroute
・Forwarding Adjacency
Static routesとPolicy routingの意味は字のままで、静的にルータにTEトンネルを認識させるようなイメージで理解すればいい。3番目のAutorouteはルータのルーティングテーブル上にTEトンネルを1つのインタフェースとして自動的に追加できるためのような設定。
4番目のForwarding Adjacencyは前者の3つとの違いはIGPによってTEトンネル情報を伝播できるという点になる。つまりTEトンネルが設定されいないルータがTEトンネルを認知することによってSPF計算ができることになる。SPF計算できるということは、TEトンネルのメトリックが変化に応じて動的にルート選択できるようになるということ。
ちなみにForwarding AdjacencyでIGPが伝播するTEトンネルのメトリック設定コマンドは
tunnel mpls traffic-eng autoroute metric 100
のようにautoroute用のコマンドで代用できない。(当たり前か。)
よって、IGPがIS-ISの時の場合次のようなコマンドでTEトンネルメトリックを変えることになる
interface Tunnel0
tunnel mpls traffi-eng forwarding-adjacency
isis metric 100 level-2
最後に大事なことが一つある。それはForwarding Adjacencyを設定するには双方向のTEトンネルの必要があるということでかつTEトンネルの両端でtunnel mpls traffic-eng forwarding-adjacencyコマンドも同時に設定しないといけない。SPF計算のため双方向の設定が必要で、TEトンネルをアップしたインタフェースとして扱うようなイメージ。もし双方向設定されていないとルーティングテーブルにルート情報を載せることはできない。
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