CCIE SPでよく使われるユニキャストのルーティングプロトコルはBGP、OSPF、ISISで、その他RIP、EIGRPもあるが頻度は低い。BGPは圧倒的だが、IGPで言えばOSPFとISISが2大勢力で甲乙つけ難し!
ISISをマスターしていずれどこかのタイミングで記念に実網に組み込んでやるw
そんなわけで、比較的よく使うshow isis databaseについてまとめてみた。
出力例は以下の通り。
R2#show isis database
ISIS Level-1 Link State Database:
LSPID LSP Seq Num LSP Checksum LSP Holdtime ATT/P/OL
R1.00-00 0x0000008B 0x6843 55 0/0/0
R2.00-00 * 0x00000083 0x276E 77 0/0/0
R2.01-00 * 0x00000004 0x34E1 57 0/0/0
R3.00-00 0x00000086 0xF30E 84 0/0/0
ISIS Level-2 Link State Database:
LSPID LSP Seq Num LSP Checksum LSP Holdtime ATT/P/OL
R1.00-00 0x00000092 0x34B2 41 0/0/0
R2.00-00 * 0x0000008A 0x7A59 115 0/0/0
R2.01-00 * 0x00000004 0xC3DA 50 0/0/0
R3.00-00 0x0000008F 0x0766 112 0/0/0
LSPID(Link State Packet Identifier)
・それぞれのLSPを識別する番号
・LSP IDは次のような3つで構成されている
・System ID(6Byte)
・Pseudonode ID(1Byte)
・LSP Number(1Byte)
System IDはNSAPアドレス内のアレ。Pseudonode IDはDISが生成するLSPの時にのみnon zeroで、普通のルータから生成するLSPは0。LSP NumberはLSPがフラグメントした場合の通番。
「R2.01-00」を例で言うと、R2がSystem ID、01がPseudonode IDでこの場合non zeroだからこのLSPはDISが生成したPseudonode LSPとなる。そして最後の00はLSP Numberで0で、1がないのでこのLSPはフラグメントされていないことを示している。
LSP Seq Num(Link State Packet Sequence Number)
・LSPシーケンス番号(32bit)
・LSPが更新される度に1加算され、番号レンジは0~2^32-1。
LSPの最小refresh intevalは30sec(Default is 15min)を使えば最低でも4000年間LSP Seq Numが増え続けることができる!じゃルータが4000年以上続けてLSPを更新し続けたらどうするんだ?という心配も無用。その対応はISO10589に書いてあるからそれを見てくれ。私はそこまで生けれないから見ません。
LSP Checksum
・LSPの整合性を確保するためのチェックサム
・LSPを生成するルータで計算し、他のルータへ投げる。ダウンロードしたファイルが改ざんされていないかをチェックするためのMD5チェックみたいなもの。
LSP Holdtime
・LSPの残り時間
・LSPの命は20minですが、Refreshで延命することができる。ちなみにOSPFのLSAの命は30min。
ATT(Attached Bits)
・L1/L2ルータが自分が接続しているL1エリアのルータたちへ自分が他のエリアへ繋がっているよと教えるためのビット。
・ATTbitはL1とL2の両方のLSPにあるが、使うのはL1のLSPの方がだけ。
・さらにバックボーンエリアがどのような状態を示すmetric typeも4種類がある。それぞれ、Default、Delay、Expense、Errorであるが、IOSではDefaultのみサポート。
P(Partition Bit)
・これはIOSでサポートしていないのであまり試験に関係ない。
・何をするものかを簡単にいうとL2エリアにL1のバックアップリンクを作るものらしい。どうせ試験に出ないからよく知らん!
OL(Overlaod Bit)
・ルータの負荷状況を表すビット
・このLSPのビットが立ったとき、LSPのリフレッシュ及びSPF計算はされなくなる
・手動で無理やりビットを立たせることもできる。set-overload-bitでね。
ラボの進捗 180Labs donePR