約1時間前に5回目の不合格を知った。しかも今回もConfigurationをパスしながらCore Knowledgeで1問で落ちました。世界広しといえど3回連続こんなことが起こるのはもう自分の他にいないだろう。不思議なもので結果見るまでは心臓バクバクしていて落ち着かないが、Failという文字が見えた瞬間、ガッカリとか放心状態というよりもむしろある意味の安心を感じられるようになった。私は決してこんなことで怒ったりはしない。なぜならいつかやって来るPassという4文字までの試練と考えている。帰国まで時間があるのでホテルにて今回の振り返りをする。
出発は7月19日の朝。飛行機は9時なので家から6時に出ると出発時間の1時間前に着く計算であった。しかし、こんなの日に限って人身事故で新宿から先の都営新宿線は不通。回復の見通しがつかないので待っていたら絶対に飛行機に間に合わない。こんなこともあろうとバックアップパスとして新しくできた成田スカイアクセスラインへ切り返り、結局予定よりも30分も早く空港へ着けた。4時間のフライトでいつもの香港に到着。そしていつもの空港バスでホテルへ向かった。ホテルではノートを見返しして、21時に就寝。過去2回もCore Knowledgeで悪夢を見たので、夢の中でも当然のように同じ夢を見て苦しんでいたことを覚えている。
7月20日、5回目の挑戦の日である。いつもと同じように6時に起床した。そして乗りなれたMRTで試験会場のあるグレードイーグルセンターへ出発。今回もパシフィックカフェでカフェラテと朝食をとり、8時まで待機した。ちなみに地下鉄乗っているときから腹痛がしてトイレへ行きたかったがどこもトイレの看板が見つからず、パシフックカフェの店員にだめもとで尋ねたらトイレのキーを渡されて隣のドアがトイレだと教えてもらった。国が違えば常識も変わるってことか。8時に31Fへ上がり、受付でバッジシールをもらってプロクタのブルースさんが現れるのを待つ。しばらくするとブルースさんはいつものTシャツ格好でやってきてラボルームの29Fまで案内された。まずはパスポートチェックと全ての持ち物をかばんへしまうように指示された。パスポートを見せたとき、「君にまた会えたね。」と言われた。はい、そうですよ。こっちだって会いたくて会っているわけじゃないよと苦笑いで軽く挨拶を交わした。さて、本日の挑戦者は中国人6人(RS4人、VOICE1人、SP1人)と私である。試験の事前説明は全て中国語でした。中国語での説明終わったらブルースさんは私の所へ来て、「君に説明いる?」と聞かれ、「いや、いらないです。」と答えた。
午前中のラボが始まる前に例のCore Knowledge4問を答える必要がある。もう絶対にここで落ちないぞ!と取り掛かるが、4問中2問の問題が非常に曖昧で条件によってあらゆる解答はできる。しかもイラストで描かれている線が何を意味するのかも言っていない。これはさすがにまずいだろうとおもってブルースさんを呼んで確かめた。いや、これだけではない。色々ツッコミ満載の問題だったが、Core Knowledgeなのでそこまで深読みしなくてもいいのではないか?とおもい特別な設定を考慮しない場合の解答を書いた。きっと理解のある採点者なら分かるだろうと踏んだのがまずかったのかもしれない。今回も初めの5分で散ってしまったことはもちろんこの時点では分からなかった。殺生な試験だ。
Core Knowledgeを終わり、本題のConfigurationを取り掛かる。前々回のパーフェクトに近い設定を上回る出来でした。迷う問題は何一つもなし!問題の意図、トラップの箇所など全てお見通しでコマンドの入力は途切れることもなく、確認も含めてランチまでに全て終了。ランチ後はなぜか心配なCore Knowledge問題を写したメモを眺めながら午前中設定した内容をひたすら確認した。4時39分にこの日の試験は終了。とにかく疲れた。しかし今回は最高の出来だったからまずConfigurationは間違いなく合格なのは確実だ。Core Knowledgeに関してもストレートでない2問についてもきっと複数解答可能と信じてホテルへ戻った。
ホテルまでの道のりは歩くのが精一杯でした。毎回そうだが、合格でも不合格でもボロボロになりながら帰ってくる。死力を尽くしたとはこういうことを言うもので、ラボ試験を受けた人間にしか分からないこのヘビー級のダメージ感。9時までに結果が来なかったのでもうどうしても頑張りきれず寝ることにした。翌日の朝にメールチェックしたら、結果でたよというメールが来ていた。もう大丈夫だろうと信じて結果のページを開いたら残念なことに5回目のFailの文字が飛んできた。ご愁傷様です。前回で既に怒りを感じなくなったので今回ももちろん怒りはない。結果は結果であって、こんな体験も人生の中ではありとおもい、きっといい思い出になると割り切るしかない。Core Knowledgeに関して言えば、私があまりにもシスコのオフィシャルなアナウンスに対して信じきったことが唯一の悔やみであり、採点者性善説の考え方を改めないといけない。Passするために残された道はそれしかない。そして、この考えが合っているかどうかを検証するためにも再度の挑戦が必要とす!
2010年7月21日 香港九龍
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