今朝のビジネス英語は「My experience in India」
という題のファイナルプレゼンテーションを研修生一人ずつ行った
。内容フリーで生活で体験したことや仕事のことなど何でもよい。
まじめな人は仕事ネタだけの人もいれば、
私のように食べ物と旅日記だけの人もいた。
内容はともかく英語で上手なプレゼンテーションをすることが一番
の目的である。
初日のプレゼンテーションとファイルプレゼンテーションんは録画
され、後ほどDVDで配布され、
ちょっとした卒業アルバムである。
英語の時間が終わりいつものようにオフィスの自席に座って昨日の
メールを読んでいたときに、なにやら後ろの方から「ホッホッホ!
」という奇声が聞こえてくる。
振り替えてみたらサンタクロースを筆頭にサンタ帽を被った数人が
「ホッホッホ!メリークリスマス!」
と叫びながらオフィスの皆にプレゼントを配っていた。
これは日本のオフィスでは絶対に見られないことで、
インドのこういう自由なところがとても好きである。
日本ではこのような楽しいイベントが自然とできないのは様々な原
因が考えられる。一つに忙しさをアピる悪い文化があって、
オフィスで楽しいことをするなんてとんでもないと考えている。
もちろん個人レベルでは楽しいことをしたいかもしれないが、
集団心理が働くと自分の意図とは逆なことを言って変な調和をとろ
うとする。ここインドの会社では、
電話が鳴ることが少ないうえに代表番号でなることはない。
この点において、
電話嫌いな私にとってはストレスなく作業に集中できる。
そして日本のように上司に対して必要以上に萎縮することもない。
たとえ自分が勘違いしていても直球で文句を言える環境である。
何よりもいつもピリピリと緊張感が充満している日本のオフィスと
は違い平和な空気がここにある。
もちろんいつもゆったりというわけではなく、
差し迫った仕事に対しては日本と同じように真剣に取り組んでいる
。
要するに日本のようにいつも張り詰めているのでなくアクセントの
ある仕事をしている。
ちなみにサンタが配ったのはチョコとキーホルダーでした。
しかもこのサンタは会議をしている会議室でもかまわずに「
ホッホッホ!」とプレゼントを渡していく。
日本とテレビ会議をしている最中だったら、
間違いなく日本人はビックリカルチャーショックであろう。
クリスマスだけではなくヒンディーのイベントも年中を通して行っ
ているという。
そして午前中のオフィスはずっとジングルベルが流れていた。
音楽を流すのはいいが、音が途切れたり、音割れしたり、
終わったとおもったら5分後にまた流れ出す。
このいい加減なところはいかにもインドである。
だが誰も文句を言わないし気にもしない。
日本のオフィスだったら、まず強面の偉い人が怒り出して、
そしてご機嫌をとろうとする部下が音楽を止めるためにあっちこっ
ちに電話するでしょう。許容度の“沸点”
の低い日本人はぜったいにこのようなイベントを楽しむことはでき
ない。
ランチは2人ほどのインドにボリウッド映画のKhiladi78
4の印象について聞いてみたが、
またしても微妙なリアクションでした。
どうもこの映画はここのインド人にとってはお下品のようであまり
好きではないということが分かった。代わりに今日から公開のDa
bangg2について聞いてみたが、
これには他のインド人と同様に良いリアクションが得られた。
ともにダンスボリウッドでアクション映画であるが何でここまで反
応の差があるのかは分からない。
その理由を聞いてもインド人もうまく説明できなかった。
ボリウッド初心者の日本人にしてどれも同じという印象であるが、
インド人にしか分からないことがあるのはたしかだ。
映画の他にインドの言語についても話した。
インドには1000を超える言葉があるが、
ヒンディーとマラーティーとウルドゥーは非常に似ているため相互
理解はしやすいという。先の3つの言葉はインド・
ヨーロッパ語族に対して、
南インドのドラヴィダ語族のタミル語になるとまったく分からない
という。
もし南インドの人と仕事をするならば唯一の共通言語である英語を
使う。
邦人同士で自国語ではなく外国語を使うのというのは日本にはない
ユニークな光景である。
午後にチームのマネージャーとケーススタディディスカッションを
行った。後半はほぼ雑談となり、
プネの住宅について色々教えてもらった。
この地区はやはり高級住宅で100平米超のファミリータイプのマ
ンションは1000万ルピーが相場で10年前と比べると8倍ぐら
い跳ね上がっているという。
そしてマネージャーさんは自慢げに4つも家を持っていると嬉しそ
うに話していた。
そして聞いてもないのにそれぞれいくらぐらいで買ったのかを教え
てもらった。
日本では絶対に自分の家の値段など人には決して言わないだろう。終いには「I am rich」といいながらニヤニヤしていた。でも
家を4つも買えたのは日本で数年間働いたからで、
今ではちょっと難しいという。
でもまた日本へ行けばまた買えるのではと提案したらあっさり拒否
された。なぜなら日本の激務はもうやだとのことである(笑)。
今日の帰りもスーパーへ立ち寄り、土産のスイーツなどを買った。インドのスイーツは必要以上に甘いのでおそらく日本人の口には合わない。自分用に日清カップヌードルのMAST MASALA味とTANGI CHIKEN味を買った。海外旅行をすると必ずコーヒーショップのマグカップかタンブラーを購入している。今度のインド旅行、いやインド研修は何回かCafe Coffee Dayにお世話になったのでそこのロゴ付きカップを買った。お値段は175ルピーである。
今夜は飛行機に乗って最後の観光へ行ってくる。タージマハールが俺を呼んでいる。