チェンナイまたの名はマラドスとも呼ばれる南インド随一の大都市
である。
タミールナードゥ州の州都で公用語は丸い文字が特徴のタミル語で
ある。
皮膚の色は西インドよりも一段と黒くなり裸足の人も多い気がする
。裸足でバイクに乗っている(もちろんノーヘル)姿も見られる。
Wikipediaではチェンナイはインドの健康都市とあるが
、ゴミ箱をひっくり返したような街・・・(以下略)。
中学校の教科書でも出てくるイギリスの東インド会社があるのもこ
こチェンナイである。
この時期のベンガル湾は雨季であるが幸いにして旅行の2日間は晴
れでした。
プネからチェンナイまでは空路(プネ発バンガロール着のSpic
y Jetとバンガロール発チェンナイ着のKonnect Jet Lite)を使った。
バンガロール空港の外にチャイポイントという魅惑な店を見かけて
たが、
一旦出発ロビーに入ったら出られなくなってとても心残りであった
。
チャイポイントに行きたいとライフルを持った警察に懇願したが苦
笑いしながら拒否された。
11時にチェンナイ空港に着いてそこから直接世界遺産のマハーバ
リプラムへ行くことになった。
プリペイドタクシーは1280ルピーととても高い。
レシートをもらい外のタクシー乗り場で係員に渡すと、
沢山のタクシードライバーが自分の車ナンバーをレシートに記載し
てもらうため係員にものすごい勢いで詰め寄る。
ちなみに1280ルピーの他に一箇所の通行費45ルピーも必要で
ある。
マハーバリプラムは空港から車で1時間半ほど南下した海岸沿いに
位置いている。
海岸沿いの道路はインドにしてはめずらしく平坦でくそボロいタク
シーが走ってもそんなに振動は感じない。
まず訪れたのは海岸寺院、
もともとはいくつかの寺院があったのだが海沿いにあるため風化に
よって今では姿をとどめているのは1つだけである。
入場料は海岸寺院とファイブラタの2つセットで250ルピー。
街ではレストラン、土産屋、
ゲストハウスなど沢山ありゆっくり観光することもできる。
物売りの少年は個々の縄張りのぎりぎりまで念仏しながら逃げる観
光客に付きまとってくる。
次に見たのはバターボールとよばれる坂の上に置かれた大きな楕円
の石である。
なぜ落ちてこないかととても不思議な巨石で象でも動かすこともで
きなかったという。
バターボールの下に座っている人はきっといつか動き出すバターボ
ールに潰されるだろう。
岩を登ったところに灯台があり上からの風景を楽しむことができる
。
灯台の入場料は25ルピーに加えなぜかカメラも25ルピーが必要
だが自己申告しなければ25ルピーで入れる。
灯台の中はとてもせまい上に隙があればもぐるインド人ですぐに灯
台渋滞が発生し無駄に疲れるアトラクションである。
バターボールから南へ歩きで15分ほどのところにファイブラタが
ある。
5つの石彫寺院はもともと一つの大きな岩から掘り出されたという
、
もとの大きな一枚岩を想像しながら実在するファイブラタを眺める
とこの作業はいかに大変だったかは容易に想像できる。
古代インド人のクオリティの高さに再び驚かされる。
あと道路沿いの岩壁彫刻の大きさは世界一である。
一通りの観光を終え、
ハマーバリプラムからチェンナイ市内へ向かうのだが、
交通手段としてオートリキシャ、タクシー、バスがある。
ためしにオートリキシャに値段を聞いたら900ルピーと返ってき
た。
ふざけすぎた値段だったので交渉する気もならずにバスプールへ向
かった。
バスの行き先はタミル語でよく分からず英語もなかなか通じないな
か英語できそうな乗客に尋ねてようやくチェンナイ市内行きのバス
を見つけることができた。
運賃は85ルピーでとても安いが線路バスのため市内までは2時間
ぐらいかかる。チェンナイも例に漏れず道に牛が多く、
バスに乗り込もうとする牛をドライバーが膝蹴りして追い払うとい
う一場面が衝撃であった。
牛は神聖でも商売の邪魔になると話は別のようだ。
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