昨晩泊ったのは市内中心部にあるHotel Mount Residencyというホテル、
マウントロードの脇道の脇道に位置していたため見つけることはで
きず近くの店の人に尋ねてようやく辿りつけた。 インドでは人に尋ねるにしても身だしなみが整っている人やインテ
リ眼鏡君に尋ねれば英語が通じる可能性が大きい。
この時もそうで、店先の若者は英語が分からず、
奥のキャッシュカウンタに座っているボスが道を教えてくれた。
ホテルの部屋は1泊1000ルピーでエアコンも付いてて寝床も快
適でした。
しかし雨季のせいか蚊が多くて10箇所ぐらい刺された。
高級ホテルじゃないので当然ながらトイレットペーパーなどはなく
、
インドでよく見かける手動ウォッシュレットと不浄の左手を使って
用を足した。
チェンナイ2日目の今日は市内観光である。
まずは徒歩でエグモア駅へ向かい、
そこからフォートセントジョージ最寄りのフォート駅までは郊外列
車を使った。運賃はとても安くたったの4ルピーである。午後にM
RTSにも乗ったが見た感じだと、
9割以上のインド人は切符を買ってない。
駅ホームも抜け穴だらけでどこからでもプラットホームに入って来
られる。ホームからホームへの移動は橋はあるが、
ショートカット大好きインド人はホームから降り線路を歩いてわた
るのである。
折角なので私もインド人右倣えで人生初のホームショートカットを
した。
日本だったら警察沙汰となり会社からは懲戒解雇されて社会から抹
消されるような行為ではあるが、ここインドならやり放題だ。
インドも法律があるのできっと本来はいけないとおもうけど交通ル
ールと同じで実情はまた別な話となっている。
フォート駅の北にジョージタウンという古市街のエリアがあり、
見所は最高裁判所の建物ぐらいでスラム街大好きの人は隅々まで行
くとよい。
フォート駅から直線的にフォートセイントジョージまでのルートは
軍に封鎖されているので迂回しないといけない。フォート(砦)
と言っているぐらいだから城跡マニアがよろこぶ観光地と期待して
いくとかなりがっかりすることであろう。
基本的に敷地内の要塞博物館が唯一の観光ポイントと考えていい。
1階左は軍服、剣、斧、弾丸、銃、小型大砲、
コインなどで右には陶磁器、フォートの模型などが置かれている。
2階左はなぜか世界の観光地の写真だけで、
右は英国王や女王などの油絵が飾られている。
床はなぜかねばねばしていて気持ち悪かった。
展示品は少なく100ルピーの入場料を払ってまで来るようなとこ
ろなのかは非常に微妙でした。
次にマリーナビーチまで行こうとバスを待っていたら、
一人のリキシャドライバーが50ルピーで行くと言うのでリキシャ
に乗った。
そしたらドライバーから5箇所の観光地を全部回って100ルピー
と提案され、このリキシャは“ガバメント(政府)”
だから安いのだよと周遊をしつこくすすめてくる。
南インドではあまりないが、デリーで悪名高い“
ガバメント騙り商法”にここで出会うとは思わなかった。
どうせ最初は安く思わせて偽ガバメントの事務所に連れて行かれ法
外なツアーを組まされる手口だろう。
インドでの旅行被害をたっぷり事前学習した俺はそう簡単に騙され
ない。この場合わざと怒ったように“オンリーマリーナビーチ!”
を連呼すると相手もしかたなく一番近いビーチサイドまで走ってく
れた。
でもマリーナビーチは5キロと世界一長いビーチで自分が行きたい
地点が2キロ先でもう少し走れと言ったら、
一旦着いたからこの先は別料金が必要と言ってリキシャを発進しよ
うとした瞬間にリキシャから飛び降りて握っていた50ルピーを投
げつけてさっさとその場から離れた。
“ガバメント”
リキシャから降りたあとはずっと歩きでマリーナビーチ、
サントメ教会、カバレーシュワラ寺院の順に回った。
特記すべきこととしては、
地球の歩き方に載っているカバレーシュワラ寺院の地図位置が違っ
ていることで、地図上のマークは実際にSri Ramakrishna Universal Templeの位置である。
カバレーシュワラ寺院の約40メートルの高さのドラヴィタ様式の
門は遠くからでも一目で分かるので地図がなくても見つかることが
できる。ここから空港まではリキシャで150~
200ルピーぐらいはかかるだろうが、
悪いインド人のせいでリキシャマーケットにマネーを注入する気に
ならなくて最寄りのTirumailai駅からフォート駅乗換え
で空港の最寄り駅のTirusulam駅まで8ルピーで移動した
。
インド人は電車を待っているときはホームギリギリなまで立ってい
て、
車内でも混んでないにもかかわらず開けっ放しのドアから身を半分
乗り出すなど人生もスパイシーそのもののようだ。
PR