EIGRPのためのBGP拡張コミュニティ

PE-CEルーティングがEIGRPの時に、mBGPでEIGRP情報を他のPEへ伝わるために新しいBGPコミュニティが必要となる。EIGRPのために追加された新しいコミュニティは全部で6種類がある。

①Type 0x8800
EIGRP一般情報、Route FlagとTagを運ぶ
show ip bgp vpn all x.x.x.xで次のような値である場合、
例）0x8800:32768:0
32768とは16bit長でのMSB(Most Significant Bit)=1であることを示し、この時のEIGRPルートはInternalという意味。逆にMSB=0ならばExternalとなる。
0はTagなしという意味。

②Type 0x8801
EIGRPメトリックとAS情報、ASとDelayを運ぶ
例）0x8801:202:537600
202とはASの番号のこと。
537600は遅延を表し、537600*10/256=21000 ms。

③Type 0x8802
EIGRPメトリック情報、Reliability,NHOP,Bandwidthを運ぶ
例）0x8802:65281:1249792
65281 -> 0xFF01、前半のFFをさらに10進数に直すと255となり、255/255=1で信頼性は100%という意味。後半の01は宛先のPrefixは１ホップ先を意味している。
1249792から帯域を計算するには、10000000*256/1249792=2.048Mbpsとなる。

④Type 0x8803
EIGRPメトリック情報、Reserve,Load,MTUを運ぶ
例）0x8803:65281:1500
65281 -> 0xFF01、FFは予約となっていて、01は負荷を表しその値は1/255。
MTUは1500Bytes。

⑤Type 0x8804
EIGRP Externalルート情報、Remote ASおよびRemote IDを運ぶ
例）0x8804:202:3232260865
リモートASは202である。もし値が0ならば、それは非EIGRPルーティングであることを示す。
後半の3232260865を2進数に直して、さらに8ビットずつ10進数に再度変換すると192.168.99.1となり、これがリモートIDの値となる。

⑥Type 0x8805
EIGRP Externalルート情報、Remote ProtocolとRemote Metricを運ぶ
例）0x8805:6:0
前半の6はリモートプロトコルの種別を意味している。
1 = IGRP
2 = EIGRP
3 = Static
4 = RIP
5 = HELLO
6 = OSPF
7 = ISIS
8 = EGP
9 = BGP
10 = IDRP
よって、6なのでこの場合リモートプロトコルはOSPFである。
そして後半の0はリモートメトリックである。
※5番のHELLOというプロトコルがどんなものか気になる・・・

OSPF拡張コミュニティよりも大分複雑でしかも瞬時に計算できない。すぐにshow ip bgp vpn allの出力を見て全部分かる人（IE受験者含めて）はあまりいないとおもう。もしOEQでEIGRP拡張コミュニティを読み解く問題でたらプロクタをグーで殴っていいとおもいます。(AT YOUR OWN RISK)










　ラボの進捗　125 Labs done
 

Helloプロトコルは、OSPFの「リンク状態ルーティング」最初のステップとして、同じネットワークの隣接ルータに出会うために使用されます。

なるほど、プロトコルという位置づけだったんだね。しらなんだ。